神様トンボ
去年の12月の日記メモより。
神様トンボをご存知でしょうか。
もしかしたら地方でしかそう呼ばないのかもしれません。
羽も胴体も細長いシャープなトンボ。
トンボ的にもうこれ以上は削れない、必要な部分しか残してなさそうな見た目の、サイズ的には赤子でもひねれるやつです。
そのトンボを12月に見かけまして。
風呂場で。
あー、ここ暖かいもんなーって、上がる時にでも外に出すかと深く考えていなかったんです。
普段から生き物の宝庫なんでね、ここら辺の虫や両生類はうちの年間フリーパス持ってますねこれ。虫の年パスってもはや一生涯なのでは。
さて、それでは蛍の光でもと探したところ
いないんです。
そもそもの存在感が薄いトンボではあるけど、食パンで言うなら12枚切くらいの。天下のロイヤルブレットでも限界は10枚切(サンドウィッチ用)12枚切なんて薄いが過ぎる。パンを通して向こう側が見えるのではとお話してると主がトンボではなく食パンになってますね。食パン好きなんでね、春のパン祭りにはいつもダブルソフトの御輿担いでますよ。
いや、トンボがいないんです。
嫌ですよね、お風呂場にトンボ。
いくらフリーパスと言っても、いつも最後までちゃんとお見送りしてます。元気でねって。手紙書くよって。
じゃないと産卵するでしょ?
水辺にトンボとか、雌雄いなくても気合いで産卵出来そうじゃないですか?
できないですか?
じゃあいいか。
軽く調べたところによると、イトトンボの類いは成虫で冬を越すらしいです。
すごいですね、冬眠的なものをするんですね。あんなに部品が少なそうに見えて多機能。ほぼ乾物なのに。
もしもどこかの陰に張り付いてるトンボを見つけても、そっと見守ってあげてくださいね。私もよく部屋の隅に固まってますけど、それは見ないようにしてあげてくださいね。
この日記に綺麗なオチをつけるとすれば、
私が出会ったのはそれこそ神様だったんじゃないか、
って、感じでしょうか。
お後がよろしーよーでー。